海苔弁 山登り風 ほうれん草ナムル

「刷毛じょうゆ 海苔弁 山登り」という名前の海苔弁屋があって、ほんとうに、しみじみおいしい。

 

たとえばメインが鮭の「海」は、焼き鮭に加え、ちくわ磯辺揚げ、ほうれん草のナムル、明太しらたき、厚焼き玉子、ゆず大根が入っていて、どれも腰を抜かすぐらい美味しい。ひとつひとつが、100点満点の300点ぐらいある。そして組み合わせの妙で、総合では100点満点の50000点ぐらいになっている。

 

しかもおかずじゃない部分、海苔とごはんの部分ですが、これもめちゃくちゃ美味しい。海苔とごはんの部分をおかずに、ごはんが食べられる。そのぐらいしっかり味がついているし、ごはんの量はやや控えめ。多分これ、ビールとか飲みながら食べる配分に作ってあるんでしょう。もー、ばか!好きー!

 

そんなわけで圧倒的に一番好きな弁当になったので、夫が月一回ほど新幹線に乗るたびに買ってきてもらい、夕食にしているのです。それでも十分なんだけれど、ほうれん草を茹でたときにふと、「海苔弁 山登り」風のナムルを作ったら美味しかったのでメモします。(再現、とまで言う自信はない)

 

・みりん 大さじ1を煮切る

・醤油 大さじ0.8ほど

・出汁大さじ0.2ほど

・酢 大さじ0.5

・ごま油 大さじ0.5〜、好みの量

以上を、ゆでて水を絞ったほうれん草に手ですりこむ。1枚1枚の葉にすり込む感じで、葉を開きながらやる。

 

ほうれん草のナムルを作るとき、調味料を手で葉にすり込むのだというのはコウケンテツさんのレシピで知った。箸でジャカジャカ混ぜても味がきまらない。手はすごい。

 

キャベツの塩昆布あえも、手で揉み込む必要がある。私は長らく、ただ「和える」と書いてあるだけのレシピを見ては、箸でしゃらしゃら混ぜ、それでは味がぜんぜんきまらないので、なんでたったこれだけのもんがうまく作れないのか?と落ち込んでいた。

ちゃんと、手でグイグイ揉むのだと書いておいていただきたい。(書いてあるレシピにたまたま行き当たったので、解決した)

 

も〜、言っといてくれよ、みたいなことは、最近の親切なレシピでは極めてまれだけれど、料理以外でもかなり減っている気がする。誰もがあらかじめ、必要なことを言っておいてくれる。優しい世界。